一般歯科・小児歯科・口腔外科・インプラント|みやくに歯科医院

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歯内療法にはラバーダムを使用します。

歯科の治療には患者さんの協力がなければ、治らない事も多くありますが、それとは関係なく、治るか治らないかが歯科医の治療方法に大きく左右されることもあります。

その一つに歯内療法があります。虫歯が深くなりすぎて歯髄(シズイ)という歯の中の神経をとったり、すでに神経を取った歯が痛む、その歯の周りの歯肉が腫れる、膿が出るなどの症状がある時に行うものです。

この治療は根の中に細菌を侵入させないように神経をとったり、根の中に入ってしまっている細菌を可能なかぎり減らすことを目的に行います。
(保険治療において、昨年から始めました。それまでの患者さんごめんなさい)

ラバーダム

上のような器具を装着せずに歯内療法を行うと、治療中に細菌を侵入させる事になります。歯科医がそうとは知らずに病気を作っているのと同じです。また、歯内療法では次亜塩素酸ナトリウムを使用します。少し前、空気中の細菌を殺すという触れ込みで、服の上からこの薬を貼って、皮膚にヤケドの様な症状を起こした強いアルカリ性の薬です。歯の中の細菌をなくす薬は、今のところ次亜塩素酸ナトリウムが一番良いとされています。(他にクロルヘキシジン)ラバーダム無しでこの薬を使用し、誤って歯肉や粘膜に付くと大変危険です。

私の尊敬する米国歯肉療法専門医の石井宏先生曰く、「ラバーダム無しで治療するという事は舟底に穴が開いた状態で外洋に出るのと同じです。」とのことでした。

治療の回数についてですが、神経をとって、その空いたスペースを埋める(封鎖する)治療は通常1回でしてしまいます。治療のためにあけた穴も同時に埋めてしまいます。これは細菌の侵入を避けるためです。

既に神経をとった歯の中に細菌がいて、根の先に炎症がある治療では、2~3回で歯内治療は終わりです。これが米国(歯科治療先進国)では当たり前らしいです。数か月かかっても歯内治療が終わらないなどは当院では無くなりました。

歯内療法時には必ず麻酔をします。理由は、ちゃんと治療しようとすれば麻酔しないと痛いからです。逆に麻酔をしない、しなくても済んだ歯内療法は根の先端の近くまで治療が及んでいない(必要なところまで消毒されていない)可能性があります。

フェイスボーの使用

歯科医院で歯を削った後に型を取りますが、実際にさし歯(冠、かぶせ物)を作るのは歯科技工師の方々です。

前歯(とくに犬歯)や、前歯を含む差し歯を作らないといけない場合に、削る以前の歯の形や、歯の型を取る前に入れられた仮歯の形がわからないと、技工師さんは下顎の歯の軌道がわかりません。つまり、困惑しながら想像して作るしかありません。患者さんの顎の関節と上顎の歯を基準とした下顎の三次元的位置関係を技工師さんが差し歯等を作るときに使用する顎マネキンのような器具とで、誤差を少なくする必要があります。そうでないと、患者さんの下顎の動きに合った差し歯は出来ません。新しく作る義歯、差し歯やマウスピース(歯ぎしり用ナイトガード)によって、上下の顎の位置関係(間隔)を変える時も、患者さんの顎の関節と上顎の歯の三次元的位置関係を顎マネキンに出来るだけ正しく一致させないと、口を開けた時の下顎の位置が全く変わってしまうのです。

フェイスボー

フェイスボーを使用しないと、奥歯は当たっているけど、前歯が浮いて当たっていない。また、その逆で前歯は当たっているけど奥歯が当たっていない差し歯やマウスピースが出来てきます。歯には軽薄な審美性よりまず機能美が求められるはずです。

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